手根管症候群とは
正中神経が手首で圧迫されることで中指から親指にかけてしびれが出てくる状態です。
原因
妊娠中のむくみにより手根管が腫脹し、正中神経を圧迫することで発症します。
また、妊娠中には末梢神経の興奮性が高まっていることも原因と考えられています。
症状
自覚症状として、中指、人差し指を中心としたしびれや痛みがあり、朝起きたときに症状を強く感じます。
手を振ることで症状が楽になることも特徴的です。
分娩後から授乳期が終わるころには、これらの症状は良くなることが多いです。
妊娠中の対処法
妊娠中に初めて症状が出てきた場合、多くの場合、対症療法のみで分娩後は自然に良くなることが多いです。
むくみによることが多いですので、食事の塩分を控えます。
手首の運動や手を握ることをなるべく避け安静にすることも大切です。
内服薬を使用する場合は痛みを抑えるためにアセトアミノフェンを服用します。
また、しびれに対してはビタミン剤を使用し、浮腫みに対しては五苓散などの漢方薬を使用することもあります。
妊娠中のしびれであっても妊娠以外の原因が隠れていることもあります。症状がある場合はかかりつけの先生にご相談ください。




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