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東京の産科・婦人科・出生前診断 新宿南口レディースクリニック

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妊娠中期の胎児ドックについて

当院の胎児ドックはおなかの中の赤ちゃんが妊娠週数通りの大きさに成長しているか、赤ちゃんの臓器は週数通りの成長をしているかなどを確認します。

それぞれの臓器のチェックすべき項目を一つずつ確認していきます。

妊娠中期の胎児ドックは妊娠18週~22週の間に行います。

日本産婦人科学会では妊娠中の超音波検査を妊婦検診時に妊娠の経過が順調かどうかを確認する通常超音波検査と胎児の形態異常の評価を行う胎児超音波検査に分類していますが、胎児ドックは胎児超音波検査に当たります。

以下の内容は国際産婦人科超音波学会(ISUOG)のガイドラインを参考に記載しています。

妊娠中期の胎児ドックの目的はなんですか?

この時期の胎児ドックの一番の目的は、赤ちゃんの体の構造や成長に関する異常を正確にそして診断的に評価をすることで、お母さんと赤ちゃんの両者に最適なケアを提供することです。

特に日本では妊婦さんのおよそ半数が1次施設と呼ばれる分娩施設で分娩をしています。

その為、分娩前に、赤ちゃんに分娩後の医療的介入が必要かどうかの評価をすることは重要であると考えています。

誰が中期の胎児ドックを受けるべきですか?

多くの胎児異常はリスクがないと考えられている妊娠で起きていることが知られています。

その為、妊娠中期の胎児ドックに関してはすべての妊婦さんに提供されるべきと考えています。

当院で妊婦検診を受けられる妊婦さんには、全員に胎児ドックについて情報提供させていただきます。その上で希望される妊婦さんに胎児ドックを実施します。

また、他院で妊婦検診を受けられている方に検査を行うことも可能ですので、希望される方はどうぞご連絡ください。

受検された方には検査後に、検査結果のレポートをお渡しします。

誰が検査をするべきですか?

ISUOGのガイドラインでは妊娠中の診断的な超音波検査についてトレーニングを受けたものとしています。

当クリニックではFetal Medicine Foundation(FMF)のリサーチフェローとして妊娠中の超音波検査のトレーニングを受けた医師、もしくはその医師より同等の検査を提供できると判断されたスタッフが最終的に検査を実施します。

FMFのリサーチフェローはロンドンのKing’s College Hospital(KCH)を中心にトレーニングに参加していますが、当クリニックではKCH Fetal Medicine Instituteのプロトコルに準じた検査を提供します。

具体的な検査項目を教えてください

以下のような項目について評価をしていきます。

赤ちゃんの大きさ 頭、お腹周り、大腿骨の長さ、推定体重の評価
頭蓋骨の形、側脳室の大きさ、小脳の大きさ、等
目、鼻、口唇口蓋、あごの評価 等
むくみがないか、腫瘤がないか 等
胸部 肺や横隔膜の形成 等
心臓 部屋が4つあるか、心臓から出ている血管の評価 等
腹部 お腹の壁の形成、腸や肝臓などの観察、腎臓や膀胱の評価 等
外性器 性別希望されない方には外性器評価の結果はお伝えしません
骨格 手足の評価 脊椎、等
胎盤 胎盤の位置や臍帯の付着部位
羊水 羊水量の評価

検査の限界について教えてください

超音波検査によって、多くの胎児異常が検出できることが知られていますが、異常の種類によっては、専門家が検査を行った場合でも検出されない場合もあることが知られています。

それは妊娠中期以降に症状が明らかになる場合や、妊娠中には診断できないものもあるからです。

また、超音波検査の条件も検査の精度に影響することがあります。

胎児ドックはスクリーニングであり、精査とは区別されます。

赤ちゃんの異常が検出された場合は精査のため、再検査を必要とすることもあります。

また、当クリニックでの対応が難しい場合は高次医療施設に紹介をさせて頂く場合もあります。

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