一般的には妊娠したかどうかの判断は、「月経の遅れ」で予想をします。
しかし、その月経の周期というのも、ストレスや環境変化によって変わることがあります。
月経の予定日から1~2週間過ぎても月経が来ない、妊娠の可能性があると少しでも思われましたら、産婦人科のクリニックを受診してみましょう。
また市販の妊娠検査薬で陽性が確認できた場合にもぜひ受診してください。
妊娠するとよく見られる体調変化
- 月経前のような軽い腹痛がある
- 少量の出血がある
- つまりの症状(胃のむかつき、吐き気、イライラなど)がある
妊娠判定の時期
妊娠しているかどうかは、出来るだけ早く知ることが大切です。
妊娠初期には赤ちゃんの健全な発育とお母さんの身体の健康を守るためにも、薬剤の服用、栄養面、感染症など様々なことに気をつけなくてはいけません。
飲酒や喫煙を制限することも必要です。
妊娠されている場合には、妊娠検査薬は月経予定日からおおよそ1週間後に「陽性」を示します。月経予定日が分からないという場合には、心当たりのある性交日からおよそ2~3週間が目安です。
妊娠していても月経周期の変動で検査時に陰性と出る場合もありますので、少しでも様子が違う、生理が始まらないとういう場合には医療機関を受診してみましょう。
診断
妊娠を確認するためには、内診と尿検査を行います。
ただし、既にご自身で市販の妊娠検査薬を使っての妊娠チェックが済んでいらっしゃる場合には、問診のみ受けていただきます。
内診に続いて、超音波(エコー)検査を実施します。こちらは痛みを伴うものではありません。
妊娠部位の確認(妊娠5~6週)
妊娠後5~6週ころですと、赤ちゃんが入っている袋(胎のう)を超音波検査で確認できます。
この際には、子宮の中に確認できるかチェックします。もしも子宮外妊娠となりますと、異常妊娠を確認するための精密検査が必要です。
また、子宮筋腫や卵巣嚢腫などの病気がないかも確認し、今後妊娠継続の上での問題がないかもチェックしましょう。
赤ちゃんの脈拍確認(妊娠7~8週)
上記の超音波検査から2週間ほど経ちますと赤ちゃんの心拍を確認できます。
心拍が確認できれば流産のリスクもかなり減り、一安心できる時期です。
赤ちゃんの心拍から、心拍数に異常がないか、不整脈がないか確認します。
分娩先医療機関を決めましょう
心拍の確認から2週間ほど経ち妊娠10~11週頃になりましたら、分娩の予定日も決まってきます。
分娩先の病院を決めておくようにしましょう。当クリニックでは分娩は行っていませんが、妊婦健診を実施、またセミオープンシステムも実施しております。
出生前診断を実施しております
新宿南口レディースクリニックは胎児診療の専門医療機関として、出生前診断を実施しております。
出生前診断は生まれる前に赤ちゃんの状態を観察、検査することで、胎児への治療や投薬、また生まれてからの治療の準備をする目的があります。
生まれてくる赤ちゃんについて知っておくことは、最適な分娩方法や療育環境を考えていく上でも重要になります。
出生前診断は遺伝カウンセリングを受けていただき、その後妊娠11~13週目で初期の胎児ドックを実施します。
出生前診断を希望される場合には、ちょうど赤ちゃんの脈拍を確認できる妊娠7~8週目くらいから検討いただけると良いでしょう。
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